Vol.6 トータルケア

トータルケア

いよいよレストアを始める‼︎

とは言えこのFORD F1について現状や勝手

などの詳細を知らない。。。

クルマの健康診断

自動車は人と同じで怪我もすれば病気もする

自動車修理は我々が医者に診てもらうのと

よく似ていると思う。

怪我は外科、病気は内科が多いか?

車の怪我、つまりボディー修理は

鈑金塗装屋さんだし

車の病気、つまり故障は整備屋さんである。

レストアをする上で外科医と内科医の見解が必要になる。

先ずは検査を一通り行い現状を把握する。

オイルや冷却水は入ってるいるか?

その状態は?

一見 初歩的なチェックだが状態を探るヒントが隠れている場合がある。

例えばオイルが白濁していたり

冷却水に油が混入していたりすると

過去にオーバーヒート等でエンジンが歪み

冷却水とオイルの通路が繋がってしまった可能性が出てくる。。。とか

診断結果は、、、

エンジン周りを色々診てみたが、致命的なダメージはないようだ。

ただ各パッキンからのオイル漏れが長期間そのままだった模様。

アメ車のオイル漏れは標準装備 なんて話しも聞いた事があるが、そんな事はない。

続いて燃料やキャブレター

燃料キャップを開けてガソリンの匂いを嗅ぐ

腐ってはいないが、やや古い匂いだ。

若かりし日の失敗、、、

その昔、夜の暗闇で原付バイクの

ガソリン残量を確認しようと思い

ライターを照明に使った事がある…

当然 残量が見える前に火柱が顔面に

炸裂である。

とっさに避けたので眉毛は無事だったが

髪の毛は実験に失敗した博士の様だった。

それ以来給油口を覗くと髪の毛の燃える匂いが脳裏に過ぎると言う後遺症を患った。。。

大丈夫、毛は燃えていない。

そしてキャブレター

キャブレターとはガソリンと空気を

丁度良い混合比で混ぜるモノだが…

詳しくは雑誌などを見た方がいいだろう。

大概、長期放置されたキャブレターは

調子が悪い。

爪楊枝の先端が辛うじて入るくらいの穴に

ガソリンを通して吐出量を調節している構造の為、放置期間中に 中に入っているガソリンが変質し 詰まってしまうのだ。

分解して清掃する。

状態は悪くないが

パッキンは変えた方が良さそうだ。

エンジンをかけてみる、、、

さて、このままエンジンをかけても大丈夫な事を確認し、いざ始動!

交換した中古のバッテリーは再生機にかけただけあって、元気よく回った。

ブルンカタカタ×2

調子良くはないが、かかった。

マフラーが腹下で潰れていて

息苦しそうだ。

カットして排気を解放してあげる。

多少回りやすくはなったが…まだ何か?

点火が不安定でどうやらプラグが怪しい…

外そうとレンチをかけて力を入れた。

回った勢いでレンチがグリっと挫いた…

点火プラグはガイシ部分からボッキリ折れてしまった。交換か…。

それでも外して品番などを確認する。

見た事の無い形状だった。

HIROが知らない事だってある。

世間的には知られているのかも知れない。

そう思い品番をググる。

出てきたのは英語ばかりのページ…

そう国内には、ほぼ無いモノだった。

円マークに羽が生え

空っ風に落ち葉が舞った。